うなぎを食べない集落 郡上市美並町粥川地区
うなぎを食べない集落 郡上市美並町粥川地区
郡上市、美並町にある粥川地区。郡上の人間でも、美並の人じゃないとなかなか行かんやろ~ってか存在すら知らん人もいるんでないかしらん。という場所に行ってきました。といっても、写真は昨年のもんですけどね!りんずです。
こんばんわぁ>ω<
美並っておおざっぱに言えば北に八幡、南に美濃市みたいな感じなんだけど、更におおざっぱに言えば刈安あたりを東に入って長良川を超えて裏道行って更に上ってく感じの場所。
更に更に奥まで車を走らせると、粥川地区の奥、星宮神社があり、その先、ちょっと鬱蒼とした林道を行くとある、矢納ヶ淵。
ここが神聖な雰囲気、パワースポット、しかしなんだか畏怖的!な場所でかなり気になるとこです。
美並の観光協会にはこんな紹介が。
郡上市美並町にある粥川地区 ここにはとても珍しい慣習があります。それは・・・
うなぎを食べてはいけないということ
このなんとも珍しい慣習の由来には諸説ありますが、大まかには次のような伝説から来るようです。
「昔瓢ヶ岳には鬼が住んでおり、たびたび粥川の里に下りてきて人々を悩ませていた。
そこで、御門の命により、藤原高光が鬼退治をすることになったが、鬼は変幻自在に行方をくらまし、見つけ出せないので高光は困り果てていた。
すると目の前に一匹のうなぎが現れ道案内をするかのように前を行くのであとを追うと、ついに高光は鬼を見つけだすことができ、持っていた弓矢で見事退治することができた。
その後高光は弓を宮に納め、矢を滝に納めたので、その滝を「矢納ヶ淵」というようになった。」
つまり、粥川の人々は自分たちを悩ませていた鬼を退治する手伝いをしたうなぎを神の使いとして崇め、以後食べることを禁止したというのです。
また、人々がうなぎを大切にしていたこともあってか、昭和の半ばまでは粥川にはうなぎが大量に生息し、大正13年には「うなぎの群生地」として国の天然記念物にも指定されています。
過去に病気により大量死したこともあり、現在ではあまりうなぎの姿を見つけることが少なくなってきていますが、美並の昔を伝える資料館『美並ふるさと館』には、粥川のほとりでお釜を洗う女性に無数のうなぎが群がっている写真を見ることができますし、星宮神社の境内にある池ではたくさんの大きなうなぎの姿を見ることができます。
美並町粥川地区 ここは今でも昔の気持ちを忘れず残し続けていく、そんな人たちが暮らす素敵な集落です
美並町 粥川地区 写真
基本的に薄暗い感じのする場所なので、三脚を持っていく。
ISO感度を100ほどでシャッター速度を少々遅めで。滝の流れが白糸っぽくなっている。
淵の水の色がエメラルドグリーンになり、とてもきれいで魅入ってしまうんだけど、逆に恐ろしさも感じてしまう。
看板に遊泳禁止とか書いてあったけど、こんなとこでは100万円くれるっつうても泳げんわー!
うなぎは見かけなかったけど、川魚が普通に見られる
写真ではわかりづらいんだけど、ここだけでもたくさんの魚が泳いでる。
透明度高いので、お魚が浮いてるかのような状態。こういうのを見るだけでも楽しいかも。
美並町 粥川地区
神秘的な矢納ヶ淵の近辺に星宮神社の近くに駐車スペースがあります。
参拝の傍らに郡上市美並ふるさと館にも寄ってみてもよさそうですね~。